チッチの推薦図書

081-昼の風景(1906年制作)

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―アルベール・マルケ(Albert Marquet 1875-1947)ー 

 

 フォーヴィスムを代表する画家はマティス、ドラン、ヴラマンク、そしてもう1人マルケです。といっても、フォーヴィスムの中では最も穏やかな画風で、薄い色を基調とし、派手さもありません。印象派と野獣派の中間といった感じで、水の表現を得意としました。年とともに色調や筆触は少しずつ変わってゆきましたが、画面の穏やかさは生涯変わりませんでした。日本では知名度が低いですが、良い画家です。特集を組んでもらいたいですな <(`^´)>

 

2020年:春のお薦めの1枚 No.21

掲載日:2020年5月7日

082-朝 食(1886-87年制作)

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―ポール・シニャック(Paul Victor Jules Signac 1863-1935)ー 

 

 以前ご紹介したジョルジュ・スーラと並び、新印象派を代表する画家です。スーラが31歳の若さで早死にした後、新印象派の発展と理論的強化に努めました。スーラ存命中はスーラの圧倒的影響下にあり、スーラと似たり寄ったりの画風でしたが、スーラの死後、徐々に独自の点描様式を確立してゆきます。ちなみに、無口で暗いスーラに対して、饒舌で陽気なシニャックと、2人はまったく正反対の人物でした。シニャックは画家たちから愛された画家です。

 

2020年:春のお薦めの1枚 No.22

掲載日:2020年5月11日

083-虐 殺(1905年制作)

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―ジョルジュ・ルオー(Georges Rouault 1871-1958)ー 

 

 フォーヴィスムに関心を持ち、フォーヴィスムの画家たちといっしょに展示したこともありますが、ルオーの画風は独特で、生涯ひたすら独自の道を歩み続けます。近代画家としてはめずらしく宗教画家であり、キリストや聖母マリアの絵を多く残しています。また、ピエロやサーカス芸人を題材とした絵も多く描いています。ルオーの太い輪郭線に荒々しい筆触と色遣いは、ドイツ表現主義の画家たちに大きな影響を与えました。

 

2020年:春のお薦めの1枚 No.23

掲載日:2020年5月19日

084-オイディプスとスフィンクス(1864年制作)

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―ギュスターヴ・モロー(Gustave Moreau 1826-98)ー

 

 モローは聖書やギリシャ神話を題材に、想像力を駆使して幻想的な世界を描いた象徴主義の画家です。古典的主題とはいえ、モローの解釈は伝統的見地からかけ離れた独自なものであり、それが作品に独特の雰囲気をもたらしています。それからまた、モローはエコール・デ・ボザール(官立美術学校)の教師を務めていた時もあり、その時は生徒の個性を尊重し伸ばす指導で、生徒から尊敬されていました。モローの指導からマティスとルオーという2人の巨匠が生まれています。

 

2020年:春のお薦めの1枚 No.24

掲載日:2020年5月23日

085-レディ・リリス(1868年制作)

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―ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ(Dante Gabriel Rossetti 1828-82)ー 

 

 ロセッティは画家仲間のハントとミレイといっしょに【ラファエル前派】を立ち上げます。明確な芸術理論を持った運動ではなかったので、彼らの活動は短命に終わってしまいましたが、象徴主義美術の先駆けとして位置づけられています。ごくごく簡単にいえば、ラファエロに範を取った古典主義の美術教育を受け入れない、というのがラファエル前派の主張です。ロセッティの描く女性はなかなかがっしりしていて、少々男にも見え、それが神秘的な雰囲気をかもし出しています。

 

2020年:春のお薦めの1枚 No.25

掲載日:2020年5月28日