チッチの推薦図書
071-Take Cover(Release 1996/Playingtime 4'38)
―ミスター・ビッグ(Mr. Big 1988-2002, 2009-現在)ー
奇をてらったところがない、本当にオーソドックスなロック・ミュージックです。ボーカルのエリック・マーティンの声がハスキーがかっていて、キャッチーな曲にも力強さがもたらされています。今回の【Take Cover】のように、エリックの声とサウンドがぴたっとはまった時の疾走感は、オアシスやエアロスミスをしのぎます。ほかチッチのお気に入りは【Tears】【Undertow】【Big Love】といったところです。
2020年:春のお薦めの1曲 No.11
掲載日:2020年3月27日
072-Cruel(Release 2011/Playingtime 3'34)
―セイント・ヴィンセント(St. Vincent 2003-現在)ー
セイント・ヴィンセントは、今まで紹介してきたマドンナ、テイラー・スウィフト、ビリー・アイリッシュ、ノラ・ジョーンズなどを足したようなスタイルで、しかし独特の雰囲気を醸しだしています。通常のポップ・サウンドから抜け出ており、玄人受けするミュージシャンです。彼女はウェールズの詩人ディラン・トマスの大ファンで、彼が亡くなった場所である【Saint Vincent Catholic Medical Center】から名前を取ったそうです。チッチもディラン・トマス大好きです。
2020年:春のお薦めの1曲 No.12
掲載日:2020年4月3日
073-Revival(Release 2020/Playingtime 3'23)
―グレゴリー・ポーター(Gregory Porter 1998-現在)ー
過去に2度のグラミー賞を受賞し、今世界で最も売れているジャズ・シンガーの最新曲です。ソウルフルかつクリーミーなバリトン・ボイスで、どんな曲もしっとりと歌い上げます。トレードマークは耳と顎を覆う布を組み込んだ不思議な帽子で、また、いつもベストにジャケットのアメトラ姿で決めています。ほか【Holding On】や【Real Good Hands】がお薦め。3rdアルバムの【Liqud spirit】は、ジャズではめずらしくイギリスで10万枚以上の売り上げを記録しています。
2020年:春のお薦めの1曲 No.13
掲載日:2020年4月7日
074-Apparently Nothin'(Release 1991/Playingtime 5'22)
―ヤング・ディサイプルズ(Young Disciples 1990-92)ー
このグループは1つのアルバムしか残していませんが、この唯一のアルバム【Road to Freedom】は、【アシッド・ジャズ acid jazz】のスタイルを大きく決定づけた作品として高く評価されています。70年代のジャズにファンク、ソウル、ラップなどの要素を取りこみ、生演奏とサンプリングをうまく組み合わせた、音楽の幅の広いアルバムです。今回の【Apparently Nothin'】はアルバムの2曲目に収録されています。
2020年:春のお薦めの1曲 No.14
掲載日:2020年4月10日
075-Writing's on the Wall(Release 2015/Playingtime 4'38)
―サム・スミス(Sam Smith 2010-現在)ー
2015年の映画【007 スペクター】の主題歌です。 ハイトーン・ボイスに、透き通るファルセット、何というか音に自身の感覚を表現してゆくのがとてもうまく、最初から最後までグルーブ感が途切れません。細かく抑揚を付けられ、声を張り上げたり裏返さなくとも、曲がドラマティックになるのは見事としかいいようがありません。それに比べて、サビだけしか迫力がない男性シンガーって多いですよね。ただきれいだけではなく、伸びがあり、太さもある歌声です。
2020年:春のお薦めの1曲 No.15
掲載日:2020年4月16日