チッチの推薦図書
156-Easy Easy(Release 2013/Playingtime 2'52)
―キング・クルール(King Krule 2010-現在)ー
15歳の時に【ズー・キッド Zoo Kid】の名称でネット上に音源を公開し、しゃがれたバリトンボイスとその暗い独特の浮遊感から注目を集めるようになりました。その後、弱冠18歳で【BBC Sound Of 2013】にノミネートされたことにより、一気に脚光を浴びました。フュージョン、R&B、ポストロック、ポストダブステップなど、様々な音楽を取り入れ、ダークメランコリックというべき独自路線を突き進んでいます。鬼才ですね。
2021年:夏のお薦めの1曲 No.1
掲載日:2021年6月5日
157-Fairground(Release 1995/Playingtime 5'33)
―シンプリー・レッド(Simply Red 1985-2010, 2015-現在)ー
シンプリー・レッドはゆっくりとしたテンポの内省的な曲が多いのですが、この【Fairground】はダンス・ミュージック色の強い、軽快なテンポのポップナンバーです。バンド初の全英1位を取り、この曲を収録した5thアルバム【Life】は100万枚を超えるヒットとなります。シンプリー・レッドのこの曲だけ好きという人けっこういます。ジャンル的には【White Soul(白人のソウル)】といわれる【Blue-Eyed Soul(青い目のソウル)】に入るんでしょうかね。
2021年:夏のお薦めの1曲 No.2
掲載日:2021年6月10日
158-Calma(Release 2021/Playingtime 3'55)
―マリーザ・モンチ(Marisa Monte 1986-現在)ー
ブラジルのポップはMPB(エミ・ペー・ベー=ムージカ・ポプラール・ブラズィレイラ⇒英語でいうとブラジリアン・ポピュラー・ミュージック)といいます。で、このMPBの歌姫というと、マリーザ・モンチになります。もともとMPBは多種多様な音楽ジャンルを取り込んで発展した経緯があるのですが、モンチの音楽はそのMPBの神髄を体現しており、いやそれ以上に豊穣です。サンバとソウルの組み合わせって合うんですね。
2021年:夏のお薦めの1曲 No.3
掲載日:2021年6月18日
159-Amado(Release 2007/Playingtime 4'11)
―ヴァネッサ・ダ・マタ(Vanessa da Mata 2002-現在)ー
前回に引き続きMPB第2弾です。2000年に設立したラテン・グラミー賞をもう3度も受賞している、21世紀のMPBの歌姫です。ブラジルの言語はポルトガル語なので、ブラジルでヒットしたものは、ポルトガルでもけっこう売れることになります。ブラジルの伝統音楽サンバを大事にしながらも、ボサノヴァやレゲエのエッセンスを取り入れ、マタはマリーザ・モンチとはまた一味違った新時代のMPBを切り拓いています。
2021年:夏のお薦めの1曲 No.4
掲載日:2021年6月22日
160-Cicatrizes(Release 2005/Playingtime 3'26)
―ホベルタ・サー(Roberta Varela de Sá 2004-現在)ー
MPB第3弾はホベルター・サーです。リオ・オリンピックの閉会式にゲストで出ていたので、記憶にある方もいるかもしれません。優しくてよどみのない声で、アコースティック・サウンドに合います。【新世代のサンバの歌姫】と称されることもあるように、これまで紹介した3人の中では1番サンバ色が強いです。ですが古臭くなく、洗練されたモダン・サンバ、アーバン・サンバといったところですかね。速めよりゆったりめのテンポの曲の方が個人的に好きです。
2021年:夏のお薦めの1曲 No.5
掲載日:2021年6月24日