チッチの推薦図書

032-人形の家

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―ヘンリク・イプセン 著/矢崎源九郎 訳:新潮社 新潮文庫ー

 

 【近代演劇の父】と称されるイプセンは、ヴィクトリア朝のキリスト教的道徳観に基づいた勧善懲悪のロマン劇が主流だった時代に、社会問題を題材にしたリアリズム劇を始めました。その前衛運動の第1弾がこの【人形の家】であり、近代社会劇の代表的作品です。また、女性解放運動の嚆矢となった作品でもあります。

 

 「夫の人形として生きるよりは、人間として生きたい」と願う女主人公のノーラに共感する主婦の方は多いのではないでしょうか。夫や子供を愛してはいても、自分の存在が【家庭を維持するだけの道具】となってしまい、人知れず悩んでいる女性の方は多いと思います。チッチが【女性の社会参画】考えるきっかけとなった作品です。

 

チッチが初めて読んだ日……2004年6月(チッチ23歳)

掲載日:2020年4月21日

033-自選 谷川俊太郎詩集

033-自選 谷川俊太郎詩集

―谷川俊太郎 著:岩波書店 岩波文庫ー

 

 谷川俊太郎さんの詩集はいろいろありますが、こちらは谷川さんが自身が精選したもので、173篇の収録となっています。御年88歳で、もう70年近く詩人として活動しています。観念的ではない日常に近い言葉で深遠な思想を紡ぎ出します。日本で最も有名な詩人であり、戦後最大の詩人ではないでしょうか。 

 

 詩風は思想的なものから子供が読めるものまで幅広く、また谷川さんの著作物はさまざまな言語に翻訳され、世界中で読者を持っています。詩のほか、作詞、脚本、絵本、翻訳、エッセイと、谷川さんの活動は多岐に渡ります。1962年には『月火水木金土日のうた』で第4回日本レコード大賞作詞賞を受賞しています。

 

チッチが初めて読んだ日……2016年12月(チッチ36歳)

掲載日:2020年5月14日

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