チッチの推薦図書

025-夜と霧 新版

025-夜と霧―新版

―ヴィクトール・E・フランクル 著/池田香代子 訳:みすず書房ー 

 

 フランクルは心理学者で、生きる意味を見いだすことを援助する【ロゴセラピー】という心理療法の創始者です。そのフランクルは、第2次大戦中にナチスの強制収容所に入れられました。本書は強制収容所の人間心理の変化を克明に捉えた記録であり、17ヶ国語に翻訳され、60年以上にも渡って読み継がれているベストセラーです。

 

 この本を見て感じたことですが、現代のブラック企業や体罰がひどいスポーツ現場の環境は強制収容所の環境に似ています。もちろん、今挙げた環境の苛烈さは本物の収容所に比べて20%にも満たないものです。しかしそれでも、感情の消滅やサディスムへの麻痺など、収容所で目撃された現象が現代の苛烈な環境下でも見られます。死人も出ていますし、あなたはこれをどう考えますか?

 

チッチが初めて読んだ日……2019年12月(チッチ39歳)

掲載日:2019年12月25日

031-アドラー心理学入門―よりよい人間関係のために

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―岸見一朗:KKベストセラーズ ベスト新書ー 

 

 ここ数年、若年層を中心として、個人個人のライフスタイルを重視し、普通で充分ということを訴えるアドラー心理学に人気が集まっています。しかし、知ってました、アドラー心理学ってなかなか厳しい心理学なんですよ。例えば、アドラー心理学は、言葉による対話に重点を置いているため、日本人特有の【察する】とか【空気を読む】はだめです。 

 

 また、失敗を恐れず、人生の課題に取り組み勇気も求められます。アドラー心理学は【葛藤】や【トラウマ】を認めず、人生がうまくいかないのは当事者の臆病と怠惰に原因を帰します。アドラー心理学では何よりも個人の主体性が求められます。さらには、個人だけではなく【共同体】ということを常に意識せねばならず、意見の衝突を良しとします。

 

チッチが初めて読んだ日……2016年9月(チッチ36歳)

掲載日:2020年3月23日

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